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3.第11回「信用金庫社会貢献賞」受賞金庫

 「信用金庫社会貢献賞」は、毎年、全国の信用金庫および信用金庫役職員(個人、支店、グループ)のほか、地区・府県信用金庫協会、中央団体等から広く募集し、厳正なる審査のうえ、表彰を行っています。そして、第11回「信用金庫社会貢献賞」の表彰が平成20年6月19日に第122回全信協通常総会の席上で行われました。受賞金庫は以下のとおりです。

<第11回「信用金庫社会貢献賞」受賞金庫>
【会長賞】
金沢信用金庫(石川県)
環境保全への取り組み

 金沢信用金庫は、地域に育まれ、地域とともに歩む金融機関として、地元の環境保全を応援することは社会的使命であるとの認識のもと、平成13年から地域のネットワークに参加し、市民・行政・事業者との連携による環境保全活動を開始した。
 同金庫では環境問題の重要性を踏まえ、平成17年には本店を対象にISO14001を取得。事業活動を通して省資源・省エネを推進し、グリーン(環境物品)の購入等の目標設定をするなど、地域環境への負荷軽減に取り組んでいる。また、環境保全をテーマにしたイベントへの協賛やボランティア活動への参加など、幅広い活動を展開している。
 本業を通じた取り組みとしては、企業の環境経営を支援する融資商品やエコ住宅・エコカー購入への金利優遇など、環境に配慮した商品・サービスの提供を実施した。なかでも、「きんしんエコロジー積金」は、加入者に直接・間接的に環境保全活動に参加してもらうという金融機関初のスキームで、加入者に「環境保全活動取り組みチェックシート」を渡し、事業所や家庭でCO2削減にチャレンジしてもらうとともに、給付契約金の0.02%を環境団体に寄付するというもの。この取り組みによるCO2削減量は、発売後5ヵ月で22,094kgに達した。
 平成20年8月に「環境財団」を設立し、金融商品やサービスの提供、啓蒙活動などを通じ、地域住民と環境問題を共有化することで、環境保全活動の環を大きく広げようとしている。
「きんしんエコロジー積金」窓口での販売風景
「きんしんエコロジー積金」窓口での販売風景

タイトルなし
 


受賞にあたって

金沢信用金庫
 理


 村田
 武
 このたびは、第11回信用金庫社会貢献賞の「会長賞」受賞の栄誉を賜り、誠にありがとうございます。大変光栄に存じますとともに全役職員にとって大きな励みになるものと心より感謝申し上げます。「金融という仕事を通して地域経済の発展と、仕事を超えた幅広い社会活動を通して地域社会づくりに貢献する」ことを当金庫の経営理念としております。
 地域社会への還元、相互扶助という創業の精神で、次世代のために美しい故郷の自然を守ることが地域金融機関としての社会的使命であるとの認識のもと、平成17年4月、環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得し、環境保全への取り組みを本格的にスタートいたしました。
 環境保全での「金融」の役割が高まる中、当金庫では、自らの事業活動に伴う環境負荷の低減に取り組むとともに、地域の環境保全活動への参加、本来業務である環境配慮型金融商品・サービスのご提供などを通して環境保全活動に取り組んでおります。
 これからも、地域の企業市民として、その役割と責務を果たしてまいります。


【Face to Face賞】
三浦藤沢信用金庫(神奈川県)
ボランティアサークル「ふれあい」の活動

 三浦藤沢信用金庫では、平成6年に職員60名によるボランティアクラブ活動を開始、その後、「もっと地域のために役立ちたい」との思いから広く一般市民に呼びかけを行い、9年1月、ボランティアサークル「ふれあい」を設立した。
 「ふれあい」の会員は、同金庫職員のほか、自衛隊、米海軍、学校関係者、行政、その他市民など約3,000名にのぼり、年間24回前後のボランティア活動は、福祉バザーのお手伝いをはじめとする福祉施設への奉仕活動や海岸・緑地の美化清掃など多岐にわたる。
 さらに、同金庫では、地元社会福祉協議会のボランティアセンターと協力し、ハンディキャブ「ふれあい号」を無料で貸出をしており(12年間で約430件)、その受付と管理を「ふれあい」の事務局が担当している。
 これからも本活動を通して、地域の人々との心のふれあいを大切にしていくこととしている。

養護施設でのクリスマス会の手伝い
養護施設でのクリスマス会の手伝い


 
【特別賞】
大地みらい信用金庫(北海道)
サービス介助士、全店での活動

 大地みらい信用金庫は、高齢化社会が加速度的に進行する中、高齢者や障がい者が安心して来店できるよう、サービス介助士の養成を積極的に推進し、平成16年8月、全国の信用金庫で初めてサービス介助士2級資格取得者を全22営業店(現在、全21営業店)に配置した。
 同資格はNPO法人「日本ケアフィットサービス協会」が認定する民間資格で、入浴や食事の介助までは必要としない比較的元気な方の社会生活の介助を目的としたものである。
 また、資格取得を通して培った“顧客の視線で考えるおもてなし”から、普通預金・貯蓄預金・納税準備預金の新規申込書などの帳票類や両替票の記入欄を大きくしたものを作成、平成18年より使用している。
 平成20年1月末現在、同資格取得者は51名で、全役職員の20%にのぼる。本活動は、地域にやさしい信用金庫として、全国に先駆けて“心のバリアフリー化”をイメージした店舗づくりを実践したところに大きな意義がある。
車椅子のお客様への接遇訓練
車椅子のお客様への接遇訓練


【特別賞】
大和信用金庫(奈良県)
大和川の水質改善に向けた取り組み

 大和信用金庫は、CSRの一環として、営業区域を流れる大和川の水質改善を目指し、平成18年から水質改善応援定期預金「大和川定期預金」を企画・推進するとともに、17年の水質調査で全国ワースト1となった同河川の清掃活動など、環境再生に関わる各種取り組みを行っている。
 大和川定期預金は、水質悪化原因の80%を占める生活排水の浄化・削減を各家庭に呼びかけ、水質改善度合いによって金利を上乗せするというもの。地域住民の意識を高めることで水質改善につなげている。
 平成19年には、第2回大和川定期預金の残高の0.01%と金庫役職員の自由意志による出捐から「大和川基金」を設立し、大和川再生への啓発活動を開始。また、大和川の再生に向けた取り組みを行っている各種団体との連携を視野に、「大和川市民ネットワーク」の準備委員会に参加し、現在副代表として地域を超えたネットワークづくりに協力している。
大和川クリーンキャンペーン
大和川クリーンキャンペーン


【個人賞】
焼津信用金庫(静岡県):村田 政之 氏
消防団活動

 村田氏は、昭和58年6月より、自分を育んでくれた地元への貢献をしたいとの思いから地域防災の要である消防団へ入団、以来25年間にわたり「地域住民の生命、財産を守る」という熱い使命を抱き消防団の活動を続けている。
 これまでの25年間における活動では、地元で発生した数々の消火活動、台風による風水害に対する支援活動などを行った。また地元の防災活動以外にも、平成7年1月の阪神・淡路大震災や、16年12月の新潟県中越沖地震での復興支援などに参加した。これら活動の功績が称えられ、同氏は静岡県消防協会や藤枝市より勤労功労賞などを受賞した。
25年にわたり地域住民の生命、財産を守る
25年にわたり消防団活動に尽力


【個人賞】
しまなみ信用金庫(広島県):金藤 和明 氏
備後地域に伝わる“二上り踊り”の保存と継承

 金藤氏は、昭和55年以来、広島県の無形民俗文化財「二上り踊り」(にあがりおどり)の継承活動を続けている。この「二上り踊り」とは、江戸時代に発祥した仏の供養のために始まった福山特有の踊りである。
 同氏は、市の古典芸能保存会の一員として、地域の人々にこの踊りのすばらしさを伝えるため、また、踊りの技術向上のため、地元の子ども会や盆踊り大会、市主催の古典芸能発表会への参加、老人介護施設への慰問を行うなど精力的に活動を行っている。これからも、地元の貴重な伝統芸能を絶やすことなく文化の向上に貢献していくとしている。
四つ竹を手に踊る金藤氏
福山夏祭りにて踊りを披露


【地域活性化しんきん運動・優秀賞】
小樽信用金庫・北海信用金庫(北海道)
小樽市活性化のための共同事業「小樽市の地域活性化への提言」

 小樽信用金庫と北海信用金庫は、平成18年2月より、信金中央金庫総合研究所および同北海道支店の支援を受け、両金庫の重要営業地域でありながら、人口減少や地場産業の衰退に苦しむ小樽市の再生に向け、調査・分析を実施し、19年2月、同市の活性化に向けた提言書を取りまとめた。
 両金庫は、小樽市に関するデータ収集、市内の経済人・大学教授など約50名に対するヒアリング調査、約2,000件に及ぶ市内外の事業者・消費者へのアンケート調査などを行った。そのうえで、同市の強みや弱みを分析、「働く場所が多数あり、住み心地が良く、楽しめる街・小樽」をテーマに、具体的取り組みとして@創業誘発の仕組みづくり、A既存事業者の集積づくり、B統一感ある街並みづくり、C環境が良い住まいづくり、D前向きな経営意識づくり―を提唱した提言書の作成を行った。
 同提言書は、小樽市の改正中心市街地活性化基本計画の基礎資料、都市総合計画の参考資料等として広く活用されている。
行政・経済団体への報告会の開催
行政・経済団体への報告会の開催


【地域活性化しんきん運動・優秀賞】
新庄信用金庫(山形県)
バイオマス利活用による地域活性化、NPO法人の設立・支援、産学官連携

 新庄信用金庫は、地元である新庄・最上地域の森林を利活用して地域活性化につなげることが、地域内市町村の共通テーマであるとして、木質バイオマス(生物資源)に着目し、井上理事長自らが代表となってNPO法人「バイオマスもがみの会」を設立した。
 同会では、バイオマス関連事業の推進や各種セミナー・シンポジウム等の開催・支援を行っており、同金庫で資金面の支援をしているほか、職員が各事業のサポートにあたっている。
 また、同金庫はバイオマス利活用に取り組む取引先企業への支援を実施。これまでに約11億円の融資や新分野・事業進出に関する情報提供等を行っている。そのほか、山形大学が開催している企業向け勉強会のバックアップや、東京大学大学院とのバイオマスの利用研究に関するアドバイザリー契約締結によるバイオマスの利用高度化に関するフォーラム・相談会等の開催など、地元企業と産学官との地域一体ネットワークづくりを行っている。
バイオマスフォーラムにおける井上理事長の挨拶
バイオマスフォーラムにおける井上理事長の挨拶


【地域活性化しんきん運動・優秀賞】
きのくに信用金庫(和歌山県)
観光振興による地域再生への取り組み

 きのくに信用金庫は、平成17年5月より、リレーションシップバンキングの一環として、和歌の浦という地元観光地の再生に向けた取り組みを開始した。
 まず、同金庫を事務局として産学金で構成した委員会を設け、地元景観のグランドデザインや、地元資源である魚を活用した観光振興プランについて報告書を作成し、公表した。同報告書の具現化として、平成18年11月に、観光朝市「おっとっと広場」を行政や漁業関係者等地元住民と開催し、2年間で約2万人が参加、和歌の浦の活性化に寄与した。また、委員会メンバーを中心にNPO法人が設立され、和歌の浦沿岸のまちづくりの取り組みに同金庫も協力をしている。
 加えて、@NPOローン「きのくにNPO支援ローン」の発売、A県が提唱した「わかやま中小企業元気ファンド」への4億円の拠出、B和歌山社会経済研究所主催の移住交流支援ビジネス研究会への参加−など、地域振興へ向けた多様な施策を展開している。
朝市出店の模様
朝市出店の模様

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